環境・安全への取り組み
ENVIRONMENTAL INITIATIVES
公害防止と環境対策、緑化
環境にやさしい、
安全で無害な製錬所を目指して
秋田製錬は、会社設立当初からの方針「環境にやさしい、安全で無害な製錬所」を確立するため、環境対策に取り組んでいます。
工場の建設にあたっては「緑の中の製錬所」と位置付け、敷地境界沿いに松林を残して景観を損なわないよう工夫。創業時から各種設備や検査装置などを適宜導入し、排水・排煙・排ガスなどによる公害防止対策にも万全を期しています。さらに、2005年には環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」認証を取得。環境改善と維持管理に積極的に取り組むなかで、隣接する防砂林と景観の調和も図り、海岸線一体の緑化に大きく貢献しています。
また、工場見学会などを開催して地域交流に取り組んできた功績が評価され、2021年には経済産業省の「2021年度 緑化優良工場等東北経済産業局長表彰(通称/全国みどりの工場大賞)」を受賞。工場の緑化を積極的に推進し、工場内の環境の向上に顕著な功績があった工場として表彰されました。

環境マネジメントシステムに関する
国際規格「ISO14001」認証

清澄池

工場排水24時間連続自動監視用分析機

「2021年度 緑化優良工場等東北経済産業局長表彰」受賞
独自技術でクリーンな製造工程
資源を最大限に活かし、有価金属を高度回収
焙焼工程で燃焼を行う炉内の流動層内部は、亜鉛精鉱自身の燃焼熱のみで高温を維持。その熱を予熱ボイラで蒸気にして、ヘマタイト工程の反応熱源など、化石燃料に代わる工場全体のエネルギー源として利用します。また、浄液工程では亜鉛の純度を高め高品質化し、有価金属の高度回収を実現。さらに、電解工程では、効率を徹底的に追求して大幅な省エネを達成しています。濃硫酸製造に用いた後の微量なSO₂(二酸化硫黄)ガスの処理は、DOWA独自技術「塩基性硫酸アルミ法」で、排ガス規制値を大幅にクリアするSO₂ガス濃度1ppm以下に。環境保護に大きく貢献しています。 なかでも、世界的に高い評価を得ているのは、唯一無二の「ヘマタイト法」。回収元素の種類や収率は世界でも群を抜いていて、副産物はいずれも有効活用され廃棄物を極限まで減らすことができます。ヘマタイト工程で回収する元素は、主要なものだけで11種類。その回収技術が、グループの資源ネットワークを支えています。


焙焼工程

DOWA独自技術「塩基性硫酸アルミ法」
環境イベントやクリーンアップ活動への参加
イベントや活動を通して環境保全をPR
大人も子どもも楽しく学べる、秋田県主催の環境イベント「あきたエコ&リサイクルフェスティバル」に、2001年の第一回から県内のDOWAグループ各社とともに出展。展示などを通して来場者に、リサイクルや環境保全の重要性を呼びかけるとともに、当社の環境・リサイクル事業を知ってもらえるようコミュニケーションの機会を大切にしています。
また、同年に始まった秋田県地域振興局主催の「夕日の松原クリーンアップ」にも初回から参加。秋田市と男鹿市を結ぶ県道秋田天王線に広がる海岸林『夕日の松原』周辺を、地域の企業や団体がクリーンアップする活動に当社社員有志も加わり、周辺の自然環境の保全に努めています。

「夕日の松原クリーンアップ」に参加



「あきたエコ&リサイクルフェスティバル」に初回から参加
安全管理
SAFETY MANAGEMENT
指針は「世界No.1の安全な亜鉛製錬所」
秋田製錬は、DOWAグループの行動規範に基づき、“安全はすべてに優先する”という認識をもって行動し、事故・災害の防止に務めています。 1972年の操業開始から、「世界No.1の安全な亜鉛製錬所」を指針に、法に基づいた安全活動を推進。2003年からは、「総合防災訓練」を行政や関係団体とともに行っています。さらに現在は、以下の取り組みを進め、前向きで明るく、風通しの良い職場環境の整備に尽力。安全な職場を目指し、先取りによる災害未然防止策を行っています。 マネジメント(経営・管理者)側の意識改革と業務の視える化。 意識教育・行動訓練による感性の高い人づくり、意識づくり、行動づくりの推進。 責める指導から褒める習慣へと会社風土(階層間の壁)の変革。 製品やシステムの危険源を排除するもの(設備)の本質安全化。 ルール教育と遵守を徹底。 「重傷災害ゼロ」を目標に、労使ともに安全衛生活動を活発に推進しています。

無災害記録を伝える安全の塔


秋田市消防本部とタイアップした、全員参加の防災訓練を毎年開催

若手社員向けの「安全体感教育」

秋田県警察本部とタイアップした「構内交通安全指導」

巻き込まれ体験など、工場でのさまざまな危険を新人が学べる設備保全研修室

社員、グループ会社員、協力会社員を含めた「管理監督者安全教育」を実施
表彰・認定
AWARD・CERTIFICATION
働く環境の整備と各種取り組みが外部評価の対象に
当社は、ライフ・ワーク・バランスを推進。いち早く「育児休業制度」「リフレッシュ休暇制度」を導入するなど、時代のニーズに対応した労働環境の整備を行っています。
2016年、若者の雇用管理状況が優秀な企業として厚生労働大臣に認められ、秋田県初の「ユースエール認定(若者雇用促進法に基づく認定)企業」に認定。以来継続して、認定を受けています。また2017年は、「ベビーウェーブアクション会長表彰」受賞、「グッドキャリア企業アワード」人材開発統括官表彰、「秋田市元気な子どものまちづくり企業」認定、「秋田市子育て応援リーダー宣言~秋田市版イクボス宣言~」と、仕事と子育ての両立支援でも高い評価を得ました。
2023年は、安全対策の創意工夫と、労使の協力で実施される安全衛生意識高揚のための活動が優秀で、他の模範と認められ「秋田労働局長賞」を受賞。長年の安全衛生への取り組みが表彰されました。
2024年には、経済産業省と日本健康会議が推進する「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」に認定。従業員などの健康維持・増進への取り組みが認められました。

2016年に「ユースエール認定企業」に認定。


「グッドキャリア企業アワード」人材開発統括官表彰

「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」に認定
健康経営
秋田製錬は、健康経営宣言を制定し、健康維持・増進に関する取り組みを推進しています。
健康経営宣言
私たち秋田製錬は、社内で働くすべての従業員の心と体の健康維持・増進のため、必要な健康投資を行い、さらなる健康の増進を図れるように全員参加で努めていきます。
推進体制
健康経営の取り組みは、秋田製錬の総務管掌取締役を責任者とし、総務部・環境安全部・DOWA健康保険組合および産業医における推進体制を整備・構築しながら秋田製錬全体で推進していきます。
QCサークル活動
QC CIRCLE ACTIVITIES
秋田製錬は、社員が製品・仕事などの質の管理・改善を行う小グループを結成し、QC※の考え方・手法などを活用しながら自己啓発・相互啓発をはかって改善活動を進める「QCサークル活動(小集団改善活動)」が活発です。その活動が無限の可能性を引き出し、さらなる能力の向上と、活力ある職場づくりにも貢献。
さらに、活動から生まれた優秀な管理・改善案は、県内外のQCサークル活動発表会で評価されています。主な受賞歴は以下の通りです。
※QC Quality Control(品質管理)の略


QCサークル活動受賞歴
- 2012年9月
- QCサークル全国大会/大会賞(感動賞)
- 2013年5月
- QCサークル全国大会/大会賞(感動賞)「RT銅残渣液状化防止」
- 2013年7月
- QCサークル東北支部大会/努力賞「カソード不良板取替枚数削減」
- 2013年9月
- QCサークル全国大会/大会賞(感動賞)「凝集剤管理改善」
- 2014年9月
- QCサークル秋田県知事大会/優良賞「凝集剤管理改善」
- 2015年9月
- QCサークル秋田県知事大会/県知事賞
- 2016年5月
- QCサークル全国大会/大会賞(感動賞)
- 2016年6月
- QCサークル東北支部大会/優良賞
- 2016年9月
- QCサークル秋田県知事大会/努力賞「電解部修繕費削減」
- 2017年5月
- QCサークル全国大会/大会賞(感動賞)「ドラム缶運搬作業改善」
- 2017年9月
- QCサークル秋田県知事大会/努力賞・感動賞
- 2018年9月
- QCサークル秋田県知事大会/努力賞・感動賞「膠供給量安定化」
- 2019年9月
- QCサークル秋田県知事大会/優良賞「電着不良低減」
地域貢献
LOCAL CONTRIBUTION
秋田の発展・活性化に貢献します
秋田製錬は地域に根ざした企業として、地元・秋田の発展や活性化に寄与するため、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
国重要無形文化財の「秋田竿燈まつり」と「土崎港曳山まつり(土崎神明社の曳山行事)」への寄付などを通して、秋田の伝統行事を応援しています。また、地域スポーツの振興にも積極的。2010年からは、秋田初のプロバスケットボールチーム「秋田ノーザンハピネッツ」に、オフィシャルパートナーとして協賛。ホームゲームのスポンサーを務めるなど、活動を支援しています。
また、「夕日の松原クリーンアップ」に参加するほか、春と秋の2回、社員と関係会社で会社前の県道秋田天王線を中心に、清掃活動を実施。秋田港の漂着物が強風で巻き上げられて飛んできたり、ポイ捨てなどによりたまったゴミを回収しています。

「秋田ノーザンハピネッツ」ホームゲームのスポンサーを務めました。

「DREAM SCHOOL Presented by DOWA」活動で、横手市立増田小学校を訪問。

所内にある「齶田多度神社」創立記念例大祭に地元町内代表などを招待。